中野-美容室・美容院-メンズ専門ヘアサロン「髪工房あおの中野本店」

2017/11/28

意外と知られてない理美容師のハサミの話

こんにちは!松本です。

 

突然ですが、わたくし、結構収集癖がありまして。

過去にはテレフォンカードから始まり、ギターやその器材、釣り具、服などなにかと集める癖があります。

 

集めるにあたってはもちろんその物自体を調べ上げて相場などを判断して買い集めるのでその物の知識が付きます。

 

そこで今回はこの業界に入ってからハマってしまったハサミについて書きたいと思います!

 

 

 

 

「意外と知られてない理美容師のハサミの話」


 

 

 

 

そもそもハサミ(シザーズと呼ばれてます)については我々理美容師が使うものでお客様には関係ないのですが、こういう所に気を使うかで髪傷み具合なども変わってくるので、理美容室を判断するうえでもちょこっと知っておいていただければなぁと思います。

 

 

 

さて、どこから話すべきか難しいのですが、まずはお客様サイドに立った際のハサミの良し悪しによる特徴を。

 

 

切れ味で髪の傷み具合が変わる

切れ味の悪い、または噛み合わせの悪いハサミを使って切られた髪の断面図は無理やりちぎられた様になり、そこからキューティクルが剥がれたり中の物質が流失したりと髪が傷んだり、枝毛の原因になったりします。セニングの場合はパサつきの原因になることもあります。切れ味の良いハサミの場合は断面図が綺麗になっており傷みが最小限になります。

引っ掛かったように感じる

これは想像が付くと思いますが、切れ味のわるいセニングなどは特に切ってる最中に引っかかって痛いことがあります。技術の問題の場合もありますが、ハサミのせいということもあります。

 

時間がかかる

短髪の場合には顕著にでるのですが、一回切ればきれいに面がでるはずのところに何度かハサミを入れなくてはならなくなるので結果的に時間がかかることになります。これも技術の問題こそあれど差が出るところです。

 

 

 

このようにハサミの良し悪しは理美容師のストレスだけでなくお客様へのデメリットにもなり得ます。

 

ここからはハサミの種類やウンチクをかいていくので興味のある方だけお読みくださいませ!

 

 

 

 

「ハサミの種類」

 

ハサミの種類は大きく分けて3種類

 

・ブラントシザー(ウェットシザー)

所謂普通のシザーズ。真っ直ぐ切るためのもの。通常は濡れた髪に使います。

 

・セニング

こちらも定番、スキばさみと呼ばれるもの。櫛刃と棒刃があるのが普通

・スライドシザー(ドライカットシザー)

これは知らない方も多いかも?髪を逃がしながら切ることで自然なラインや束感を出すときに使うもので、通常は乾いた髪につかいます。

 

 

 

この三種類が基本となります。使用用途に関しては例外もあり、ブラントシザーをドライで使うこともありますし、スライドをウェットで使うこともあります。

 

 

さて、さらに種類を追い込んでいくと

 

 

ブラントシザー

ロングシザー

6inch以上の刃を持っているものをロングシザーと呼び、理容師が使うことがおおいです。刈り上げなど面を作ることに向いています。長いのでw

ロングシザーの中でも最初にザクザク大まかにきる荒刈り用、仕上げで面を切れいに整える仕上げ用があります。

とにかく毛が逃げずによく切れることが目的とされておりますが、長い分刃先の力が分散されがちで、チョップカットや細かい作業には向いていません。

ミニシザー

ロングシザー以下のシザーをミニシザーと呼んでおり、美容師さんが使うことが多いです。引き出したパネルを細かく切るのに向いています。また、曲線をつくるのにも向いているので丸みのあるベースカットなどに使います。

こちらも毛が逃げずに切る事が目的ですが、柔らかい質感を目的としたシザーは少し毛が逃げるようにしてあることもあります。

刃先に力が入りやすいのでチョップカットや耳周りなどの細かい作業に向いています。

セニングシザー

順刃と逆刃

まず、セニングシザーは櫛刃と棒刃にわかれており、櫛刃の幅や数ですき具合が変わるのですが、その棒刃と櫛刃、どっちが下に来るのかで種類が変わります。

いわゆる順刃というのは普通に構えた時に櫛刃が下にくる状態で割合としてはこちらを使う方が多いかと思います。

逆刃というのは順刃の逆で、櫛刃が上に、棒刃が下にきます。棒刃が下に来ることで、刈り上げのように下から上に使う場合に向いており、理容師や、セニング刈りと呼ばれる技術を多用するかたは逆刃を使うことが多いです。

また、メガネタイプと呼ばれる左右対称で小指掛けが両側についているものも多くそちらの場合は状況に応じて順刃、逆刃を切り替えることができます。(その代わり持ちづらさとネジに毛が引っかかる恐れがあるのがデメリットです)

・スキ率

セニングにはスキ率というものがあり、一度の開閉でどの程度毛が切れるのか。というのがスキ率です。100%がブラントとして、低めのスキ率で5~10%、標準で20~30%、高いものだと80%などもあります。低いものは毛先を馴染ませたり最後に仕上げをする際に、高いものは前述したセニング刈りに使ったり、質感調整に使ったりします。

・第一世代 V字U字溝 セニング

セニングシザーといえば。というもので櫛刃の先にV字やU字の溝があるもので、そこに入り込んだ毛だけを切る仕組み。セルフカットで使用されるものや昔のセニングは大抵このカタチで引っかかりが多く切られている感覚もザクザクしていて、スキを入れたラインが目立ちやすいので使われることは減ってきていますが、均一に梳けるというメリットがあるのでクラシカルなスタイルであるバーバースタイルを作る際には今も使われています。根強いファンがおり、今も製造されています。

・第二世代 L字溝 セニング

今世の中で一番使われているであろうセニングの種類。棒刃の先がL字になっており、その脇にギザギザがあり、L字部分から滑り落ちた毛がこのギザギザで梳かれる構造。このギザギザの数によって二梳き、三梳き、、、と種類があり、それぞれの間隔やランダムに配置されたものなどがあります。

梳かれているときの感覚もサクサクとした小気味よい感じで、引っかかりも少なくスキのラインが出にくいのも特徴です。逆に言えば滑り落ちるのですかれる場所がボケることで、決まった位置を梳けないのも特徴の一つといえます。

・第三世代 セニング

ここ最近(2017年現在)徐々に広まってきた種類で第二世代に近い構造となっていおり、L字の横にあるギザギザが波状になっているもの。前述のものより更に滑り落ちるようになるので、梳かれている感覚はほぼなく、引っかかりもほぼなくスムーズです。刃をしっかりつけられるので毛の傷みもだいぶ少なくなるようです。デメリットは第二世代と同様というとこでしょうか。まだまだ少なく、第三世代とよんでいいものかも怪しいw

・その他 セニング

上記の三種類以外にもファジー刃(棒刃の先が平らなもの)や両櫛刃など様々なバリエーションがあります。ファジー刃は滑りもよくラインも出ずらいことから採用しているメーカーも多いのですが、刃が傷むのが早いため定期的なメンテナンスや硬い鋼材を使う必要がありコストがかかります。両櫛刃は髪から抜ける際に棒刃の刃がほかの毛を傷つけることがないので痛みに敏感な方などが使うことが多いようです。

 

スライドシザー(ドライシザーズ)

・笹刃タイプ

一般的なスライドシザーで、切る際に毛が逃げるような構造になっているもので刃線が丸いもの。昔は刃付けもされていないものもあったみたいですが、最近はしっかり刃を付けて角度で逃げ幅を調整するようなものや、刃先のみしっかり刃をつけているものもあるようです。各社工夫のしどころ。これも管理や使い方、メーカーによって引っかかり具合や傷み具合がかなり違うので選定が一番大変なハサミな気がします。昔の理美容師さんはミニシザーでできるからいらない派もいるようですが、そもそも技術が違うこともあるので注意。。

・柳刃タイプ

笹刃より丸みが小さくてスリムな感じ。もちろん笹刃より逃げないのでブラントとスライドの間をとった具合のもので、笹刃と柳刃を組み合わせたものなどもある。これによりドライ時にブラントからスライドまで出来るので、スタイルの完成形を見ながらカットができるのが良いところ。オールインワンとかコンビネーション刃などと呼ばれて、ハサミ屋さんが勧めてくることが多い。。気がする。

・カーブシザー

その名の通り刃自体がカーブしているもの。スライドやチョップがしやすい。。らしい。というのも数が少なく、使っている人も少なそう。シンプルに曲がっているので毛束に対して平行にシザーをいれれば勝手にスライドになるので確かにやりやすそうではある。。のですが、砥ぎに出す際+料金をとられることがおおいこと、シザーケースにしまうのが怖い。というか入るのかな。そういう理由で私は買っていません。謎が多いハサミ。

こんな感じに種類がたくさんありまして。さらに刃の形状にも、かまぼこ型や剣型等々色々あるので話はいつまででも続くのですが今日はこのあたりにしておきます。

 

またネタがなくなってきたら次は刃の形状や材質の話もできたらなぁと思います!

 

 

 

それでは!松本でした!

 

 

 

 

 

 

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